冥利に尽きます

声は5割位回復。
光が見えてきた。

いい季節ですね。
春が好き。脱皮する感じが好き。

今日、過去に記事にしたスポーツクラブの最後のレッスンでした。
レッスンがなくなるとわかってから、会員さん方がまとまって、
レッスンをなくさないようにクラブに詰め寄ってくださったり、お会いする度に嘆きのお言葉を頂いたり、
私も、自分の決断に、本当に心が痛みました。

ある日、会員の方々が、クラブ側に訴える姿を、私は目の当たりにしていました。
その後、事務所の中に入ると、会員さんに応対をしていた社員は、
ケロッとした顔で、他のスタッフと談笑していました。
 「お騒がせして・・・」と私が言うと「いや、全然いいですよ~」と、軽い返事。

そういうのが本当に悔しい。

そういうクラブの姿勢を見透かしていたかのように、ある会員の方が、
「本社に電話しておいたから」と!
ビックリ!!
その方がおっしゃるに、本社の方針は、どうやら私や会員さんが感じているクラブへの印象とは、
違っているようです。どうしてこういうことがおこるんだろう。
現場は、売上の数字を上げること、本社にいい顔をすること、そこだけに傾注して、
本来のクラブの役割を見失っているのでしょう。
会員さんの満足こそが、クラブの繁栄のはずなのに。
これは、私達指導者も常に心しておかないといけないことです。

私は、太極拳が、その人の生活の一部であってほしいのです。

太極拳を頑張ったおかげで得たバランス力や筋力が、生活の質を向上させる役目を果たしてほしい。片足で靴下が履けるようになったとか、つまづいたけど、すぐに反対の足が出てこけずに済んだとか、いくら歩いても疲れなくなったとか。

体調が悪い時、嫌なことがあった時、自分を見失いそうになった時、太極拳を拠り所としてほしい。

言葉が通じなくても、太極拳なら競わずに心を通い合わせることができる。

上手いとか下手とか、そういう問題ではなく、
自分を内外両側から見つめられる太極拳。
依存ではなく、自立するための太極拳。
陶酔ではなく、自制するための太極拳。

そんな思いが、会員の方々に伝わっていたのであれば、
それはこの上ない幸せなのです。

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