みんなそれぞれ悩んでる

記念すべき6月1日・・・になりそうな。
なんだか新学期のはじまりのような。
私の関わる業種では、今日から、そろりそろりと営業再開です。
かといって、声高らかに再開を謳うこともはばかられ、
どうぞどうごお越しください、なんて雰囲気でもない、複雑な気持ちの船出。

会社のほうには、再開についてのお問合せが数件あったのですが、
お話ししていると、この状況にそれぞれに悩み葛藤していることがわかり、
「お互い頑張りましょうね、よろしくお願いしますね」という、勝手かもしれませんが、
ある意味連帯感のような感情を抱きました。

この業態は、自治体から営業をとめられているわけでもなく、でも「OK」とお墨付きをもらっているわけでもなく、
他業種ほどウイルスに対して明確は回避方法も明示されてもいなくて、果てしなくグレーゾーン。
こちらとしては、できるだけの対策はするものの、お客様に「大丈夫ですか?」と言われると「はい」とも言えず、もしものときにお客様の安全を保証することもできません。

病院だってクラスターを発生させてしまうわけですが、
病院だと「不憫だねぇ」となるのに、スポーツクラブだと「やっぱりダメね」となる。

1ミリでも不安があったらレッスンをお休みして欲しいし、お休みされたからといって、
その方に何かのレッテルを貼るとか、何かに分類するわけでもなく、会費も戴かないし、
本当に本当に、レッスンに集中できるようになるまで待っています!と思っているのです。

お客様の中には「営業しているなら安全というとなんだよね?」というニュアンスの問いを投げかける方もいらっしゃいますが、それは責任をこちらに転嫁しているわけではなく、
「行きたい!けど行っていいのか!?」の間ですごく悩んでくださっていて、
行くにしても、行かないにしても、納得する理由が欲しいということだと思うのです。
こちらとしては、「営業はしますが、ご参加はお客様の判断でお願いします」となるのですが、それでは、お客様の迷いは解消されないわけです。

「行きたいんです、ピラティスやりたいんです!でも、会社から不要不急の外出はするなと言われて」と。自分にとっては、ピラティスは不要ではない、でも、世間の目は・・・
悩ませてしまって、本当に申し訳なく思います。
皆さんが自分の良心とかモラルとか運動不足なこととか、色々考えて、自分の気持ちのどこを落としどころにすればいいのかと悩んでる。
私も、インストラクターとして、運営側として、どこが最良ポイントなのかいつも考えてる。

自分ではどうすることもできないことに、
みんなみんな、それぞれに悩んでいることを知ることができて、変に心強くなりました。

これから必要なのは、こんな、相手や自分の心の中を深く考えることなのかなぁってぼんやり感じました。

人は、子供の頃や思春期に、自分ではどうすることもできないことにどれだけ葛藤してきたかで、その後の人生を臨機応変に生きていけるかどうか左右されるそうです。
それを経験しなかった人は、大人になって鬱になる傾向があると、メディカルピラティスで勉強しました。

例えば(例えばですよ)、
自分は父親が大嫌いだ、だけど、自分の身体の中には父親の血が流れている・・・・
という自分ではどうしようもない葛藤です。
ちなみに、私は今でも葛藤が趣味です(笑)、あ、父のことは好きですよ。

これからの世の中、自分ではどうしようもないことだらけになってくるんですよね、きっと。
オンランとかテレワークとか、互いの体温や息遣いが感じられないコミュニケーションになったりすると、
なおのことイマジネーションは大事になってくると思う。
1つずつ葛藤し、その1つずつに妥協点や落としどころをつけて成長するうちに、
落としどころにしたきたことがブラッシュアップされたり克服できたりして、
人はそれぞれ成長し、社会が成熟してくのかなって思います。

この状況は、誰が悪いわけでもない。
例えば2か月休業した施設は、2か月分の売上がないわけです。
他所の話ですが、
そんな経営が深刻な施設に対して、
業務委託のインストラクターが 「補償もしれくれないダメな施設」という思考になったり、
「施設は営業しますから、勝手に自粛している利用者は、利用しなくても会費はもらいます」という個人の気持ちを無視した運営の話を聞くと、
イマジネーションというか思いやりが足りないなぁって悲しくなります。
「お互い頑張ろうね」と心から励まし合える信頼関係が持てるような仕事をしたいです。

今日のブログも長いなぁ 。
葛藤好きだからなぁ。
知り合いが「大変だね、癒されてね」と、送ってくれた動画。
カモの赤ちゃんが、水に飛び込む姿が♡

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