今年という年

 年の瀬らしい空気になりました。

小さかった頃、大晦日の夜、家族で山奥のお寺へ除夜の鐘を鳴らしに行っていたことを思い出しました。吹雪だったり雪が積もっていたりしていて、今夜のようにすごく寒かった。鐘の前に人々が長く行列を作って、順番が来たら1人1回だけ鐘を撞くというシステムだったかな。真夜中に車に乗って外出するという特別なシチュエーションにウキウキしていた記憶があります。

そういう、節目節目で儀式みたいなものがあって、それを経ることで時節が進むことを実感するのだけど、今年はそういうこともなんとなく過ぎてしまい、今は、締まりなく年末を迎えているような変な感覚です。

私のこの1年、振り返ると・・・うーん。

どれとどれを比較してよかったとか悪かったとか、そういう甲乙とかではなく、もっと次元の違うところで大きく幸せを感じることができた1年でした。

アレを頑張ったからそれに結果が出たとか、コレで悔しい思いをしたからご褒美があったとか単純なことではないんです。大変だったり苦労したことは報われないほうが多かったけど、それに腐らず黙々とやっていた。でも、やってくること全体に誠実に向き合ってきたことが色々と化学反応を起こして、私の人生に新しくてワクワクする境地を作り出したというか・・・。神様はきっと、これからはそこを歩いて行くことに頑張りなさいと言っているんだなと感じています。

昨今のウイルスの拡大は、世の中や人々の関わり方に多種多様な変化をもたらしています。

色んなところから流れ出てくる安っぽい情報に、自分の考えや意識や思想がフォーマット化されないよう、想像力や感受性やインスピレーションみたいなものを大事にしたいです。幸い、うちにはテレビもないしね(笑)。

太極拳やピラティスといった身体を内視することを訓練する運動は、人間の生き方の本質にリンクしていると感じます。バランスのとれた身体の使い方だけではなく、強くてしなやかな心にも気づかせてくれます。そういうことは、多いから良くて少ないから悪いとかではなくて、人それぞれの中にその人に必要なだけあればいいのです。

日々のニュースに一喜一憂するのもいいけれど、もっと大きなことに目を向けて、その大きなことを実現するために根本をどのようにしたらいいのか・・・そんなことにしっかり向き合えた1年でした。

明日から、車で30分の実家へ帰ります(笑)

皆様のくる年も、幸せに満ちたものになりますように。

会社から歩いて10分の聖福寺。




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